食創からのお知らせ

~ 十勝まほろば便り ~「上島孝治さん」の有機栽培米の大変さを実感!

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2017.06.29

 『北海道で一番安心・安全なお米』 を目指している「上島孝治さん」の田んぼは、田植えが終了して、もうすぐ1カ月を迎えようとしています。

 今年は6月からの低温が続いている影響で北海道内のお米の生育は1日~2日程度遅れている  という情報が多いため、上島さんの田んぼが気になり、お邪魔させていただきました。

 昨年は天候が悪い日  ばかりでしたが、今日6月28日(水)は快晴  
 昨年までの天候が嘘のような、いい天気  です。



 広大な深川の大地に、右を見ても、左を見ても、青空が広がっていました 



 田んぼに目  を落としてみると、



 あれっ  田んぼに水がありません  



 水不足かと思いきや、北海道でも豪雪地帯として知られる深川市は、冬場に積もった大量の雪が、ミネラルたっぷりの栄養豊かな水となって、しっかり流れ込んでいました 



 上島さんに伺うと 

「今は、ちょうど、中干しの時期です。」とのこと 

中干し」をすることで、田んぼの中のバクテリアが活発に活動し、ワラや有機質肥料などの有機物を分解することで、稲が養分を吸収する強い根や新しい根が伸びてきます 

また、これから田んぼが乾いて、ヒビが入るまで乾かします

こんな感じです 






そうなることで、土中に酸素が補給されて、根腐れを防止することが出来たり、硫化水素やメタンガスといった有毒ガスを抜くことが出来ます 

酸素を十分に吸収することが出来るようになることで、分茎が進み、十分な茎数が確保できるようになります 

 ただし、過剰な分茎は養分の分散になるため、気を付けなくてはなりません 

 上島さんに「有機栽培の田んぼも、中干し中ですか?」と伺うと、

 「行ってみてください。」と言われたので、覗いてみると、



 水が豊富に入った状態ですし、



 特別栽培米の苗よりも、茎数が多く見えます  

 さらに周りを見渡してみると、



 田んぼの中に、人が入って何やら作業をしております。

 皆さん腰を丸めて、田んぼに手  を入れています 



 草取りです 

 有機栽培米ですので、当然除草剤を撒くことはことは出来ません。
 そのため、8名の人の手で雑草を抜いていくのです。




 上島さんの「有機栽培米」の田んぼは、全部で約2町あります。
 
 2町というと、大きさにして、おおよそですが、20,000㎡ 

 甲子園球場の敷地の、約半分に相当致します。

 これを丸3日間掛けて、除草作業を行います。

 本当に頭が下がりますし、改めて有機栽培の手間暇とその大変さを痛感させられる風景です。

 作業が終わると、納屋で楽しいお茶会が行われていました 



 「恥ずかしいから、若い人撮って と言われましたので、皆さん全員の写真を撮らさせていただきました 

 昨年は3日間と半日掛かったそうですが、今年は早く終わったと皆さん、嬉しそうな顔で談笑されておりました 

 上島さんに伺うと、



「有機栽培米の田んぼは、中干しはしません。中干しをすると雑草が伸びてきてしまうので、機械で軽く掘り返したり、今日のように人の手で掘り返すことで、中干しのようなガスを外に出したり、酸素を送込んで、分茎を促しています。
 そうした作業を既に何度か行っているから、特別栽培米の田んぼよりも茎数が多くなっているんです。」


 とのこと。なるほど 

 今年の生育 についても伺うと、

「田植え自体が、5月の強風でハウスが倒壊し、若干遅れたこともありますが、生育も6月に入ってからの低温の影響で、少し遅れている印象はあります。
 中干しのタイミングはだいたい例年通り行っていますが、雨が降ったりして、田んぼにも若干水が残り、完全に抜けない状態です。

 心配な材料が無いわけではありませんが、7月からは高温という長期予報も出ているので、今後の天候次第だと思います。

 皆さんの食卓に笑顔をお届けできるように、頑張りますヨ


 といつも通りの優しさいっぱいの笑顔でおっしゃっていただきました。

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